アメリカ解剖実習初日

こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。アメリカ滞在2日目です。日本との時差は−16時間です。今日から5日間の人体解剖実習の始まりでした。朝食はホテルでしっかりと食べて、アナトミートレインという本を書いたことで有名なトーマス・マイヤーズによる筋膜の講義と解剖時の抑えておくべきポイントを教わってから解剖学者のガルシア・トッドの研究室に向かいました。

研究室といっても、物々しい雰囲気ではなく普通の住宅街やオフィスの中にあります。しかも隣は山で採れた珍しい石屋さんです(笑)。

私は今回2回目の参加なので研究室にバスで到着した時は懐かしい感じがしました。参加人数約100名で1月の前半と後半それぞれ50名ずつ参加するというビッグプロジェクトです。

午前中は自己紹介も兼ねて解剖実習で見たい箇所やテーマを発表する時間となり、参加者の中にはトレーナー、理学療法士、柔道整復師、音楽家、会社員、ヨガインストラクター、ピラティスインストラクター、心理療法士などがいます。音楽家でシンガーの方が自己紹介の時に美しい歌声を披露してくださり、実習前の緊張の雰囲気の中、気持ちがとても和みました。

午前の後半の時間は8体の献体とご対面して、自分がインスピレーションを感じた献体の前に立ち、そこで一緒になった方たちとグループになり5日間協力しながらプロジェクトを進めていくというのも、かなりユニークな手法です。

私が選んだのは男性で8体の中で一番大きい人を選びました。選んだ理由として、頸部、肩関節を中心とした筋肉の走行ラインをしっかりと解剖して自分の視覚、触覚で確かめるためにです。

よく人体解剖に対して怖くないのかという質問を受けるのですが、私は半々という気持ちが正直な答えです。でも不思議と自分が担当する献体に対しては怖さはなく、むしろ愛おしいという感情が強いです。しかし、他の班のご献体を見るとなぜか時々怖さを感じてしまいます。これはとても不思議な感情なのです。

休憩でメキシカンフードを食べてから、メスと鉗子の使い方の説明を受けてから実習が始まりました。

今日は身体の前側の皮膚と浅筋膜を剥がして、皮下脂肪を残すというのがテーマでした。この作業が以外と難しくて、皮下脂肪の下には深層の筋膜があるので,集中力が途絶えると皮下脂肪を飛び越えて、深筋膜にメスを入れてしまうことになりますので、そこを傷つけないようにかなり集中して行いました。皮膚と浅筋膜、皮下脂肪との境目など、神経、動脈、静脈を触って硬さの違いを確認することができました。

私は右側の頸部(首)、肩(僧帽筋上部)、大腿部側面(太もも横)にメスを入れて、皮膚と浅層を皮下脂肪から剥がすことを行い、他のグループでは鼠径部のリンパ管も見ることができました。

2日目は参加者の皆さんと一緒に集合写真を撮りました。

ミヤハラはどこでしょうか??

帰りは皆で食材の買い出し!

プロテインバーの種類が半端ないです!

大好きなトマトを購入。

明日も頑張ります!本日は以上となります、貴重なお時間を誠にありがとうございました。