加齢に伴う機能低下の一例

Man suffering from dizziness with difficulty standing up while leaning on wall

おはようございます!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

爽やかな朝ですよね!朝一のセッションが30分後に始まりますので、脳にもある程度の負荷を与える為に、時間制限の設けた環境で今回の記事を書いております。

さて、加齢と共に身体の様々な機能低下が起きるのは「自然の摂理」だということを昨日お伝えしました。これは筋力だけでなく、脳神経や内臓など多種にわたるものが考えられますが、人類が発達を遂げてきた要因の一つとして「歩行」にフォーカスをしますと、やはり歩行機能だけは低下をさせないことが大切になってきますので、生涯に渡り「ご自身の足で歩く」ことは、健康長寿を目指される方にとっては大切な考え方になるかと、思います。

そこで、世間ではあまり着目されていない、という個人的な印象があるのが(もしかしたら、そうでないかもしれない)「前庭システムの機能低下に対する運動の必要性」です。

60歳以上になると「前庭神経核」の中の神経細胞が約20%以上、70歳以上になると、「半規管」の中の有毛細胞が約40%、「耳石器」の有毛細胞は約25%減少している減少すると言われております。

これらの状態で歩くことで「フワフワ感」に伴うバランス機能が低下して、転倒のリスクが高くなりますので、歩いている本人も「歩く」という行動が億劫になる傾向があります。それによって全身の過緊張を生み出して、関節の衝撃吸収を上手く出来ない身体にも繋がり、「ひざ痛」「腰痛」「肩痛」の症状に繋がることも考えられます。

前庭システムの機能低下が起きている方の歩き方の特徴としては、前庭でバランスを司ることが難しくなっているので、「視覚」をめいいっぱい頼りにしますので、地面をじっと見つめながら、あるいは一点をじっと見つめながら歩く傾向があります。

これを「筋力低下」「柔軟性不足」だと判断して、いくら筋力向上、ストレッチを頑張ったとしても、根本的な解決にならないケースが多いという印象があります。

前庭システムの機能低下によって「ぐるぐる回るめまい」が起きている場合、専門医や専門の医療機関が必要なのですが、「あしがいつもふわふわする」「左右の重心の差を感じる」「たまにふらつきがあります」という場合は、運動指導者によって、前庭機能の訓練も可能となりますので、健康づくりにおいての参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。