下位胸郭①

こんにちは!横浜本牧・中華街で活動しているパーソナルトレーナーの宮原崇です。

腰痛との関連性が大きい下位胸郭(かいきょうかく)について書きます。

下位胸郭(かいきょうかく)の横に拡張動作が伸展型腰痛、呼吸運動、姿勢(胸椎伸展制限)、スイング動作、ベンチプレス時のブリッジ動作などに影響します。このなかでも、伸展型腰痛は日常的によく見かけますので、フォーカスしてみたいと思います。

なぜ下位胸郭が横に拡張しないと、伸展型腰痛(身体を後ろに反らせたり、出っ尻格好の姿勢)になりやすいのでしょうか?

その答えを知るには下位胸郭の機能を少し詳しくみていく必要があります。

先ず身体を後屈したとき(身体を後ろに反らせる)腰に痛みが走るのは腰の骨(腰椎)が反り過ぎているのが一つの大きな原因となります。

身体を後ろに反らせる時、下位胸郭は本来、横に広がるのですが胸郭の周りの筋肉や腹筋の上の筋肉の緊張が強すぎる為に下位胸郭を横に広げさせないことがあります。または昨日のブログで書いた下後鋸筋が上手く働かずにこのような症状になってしまいます。(下後鋸筋は下位胸郭を横に広げる筋肉です)

下位胸郭が拡張しないことによる影響で、胸椎が上手く伸びなかった分を腰椎がその動きを補わなくてはいけなくなります。

腰椎の伸展は最大約15°なのでこれを超えると腰へのストレスは増大してしまいます。

話は少しそれますがここで腰椎を曲げる筋肉と伸ばす筋肉も確認したいと思います。

  • 腰椎屈筋(腰曲げる)腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腸腰筋(腹筋運動で良く使われます)
  • 腰椎伸筋(腰伸ばす)脊柱起立筋、横突棘筋、棘間筋、横突間筋、腰方形筋(左右同時収縮時)

フッィトネスクラブで例えますと腰を曲げる動作が腹筋運動腰の伸ばすのがバックエクステンション(通称背筋運動)ですが、下位胸郭の拡張不全による腰痛が起きている方にとってはこの2つのエクササイズの順番を考慮する必要があるかも知れません。

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つづく

 

本日は以上となります。

 

最後までお読みいただき貴重なお時間ありがとうございました。