アメリカ解剖実習3日目

こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。

早いもので解剖実習も3日目になりました。

今日はアリゾナらしい晴れ方で最高の天気でした!

睡眠時間は短めでしたが、予習と朝のトレーニングをして研修に入りました。

昨日は全身の深筋膜まで解剖が進み、いよいよ今日は筋肉との出会いということもあり、朝からテンション高めでした。

午前中はいつものようにトーマス・マイヤーズの講義から始まり、テーマが生物学や筋膜のメカニズムついての貴重な映像を見させていただきました。そこからバスで移動して研究室に到着すると解剖学者のガルシア・トッド先生がコーヒーを飲みながら、皆を出迎えてくれました。この方普段は表情一つ変えないのですが、めちゃくゃ良い人です。

トッド先生は年間に40週間、この研究室で解剖実習を行っているので当然ですが、解剖の技術は半端なく素晴らしいです。今日実習で我々の班に来てくださり、腹部についている外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の解剖のお手本を見ることができました。

今回は筋肉量があるご献体なので、とても分かりやすく筋肉の境目を見ることができました。

3つの筋肉をめくると横から腰方形筋も見ることができました。

そこから、この3つの筋肉を左右から鉗子で引っ張りあげて、鼠径靭帯の走行に沿って恥骨結合の方向に向かって筋肉と膜を剥がしていく作業を行っていきます。

そうするとお腹の前面の膜が1枚の状態になり、膜の向こう側は内臓の状態になりました。

このあたりになってくると排泄物などの関係で匂いがきつくなってきます。

そこから膜を丁寧に切り取り、内臓とのご対面です。

さらに、下から覗き込むと横隔膜も見ることができました!

やはり右側に肝臓がある影響で横隔膜の左右は大きさが違いました。

さらに触ってみると、左の方が硬くなっていることにも気が付きました。

この点については明日の実習で質問してみようと思います。

明日は内臓の摘出と解剖に入っていきます。

大腿部に関しては内側から縫工筋、薄筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋を見て、前面は大腿四頭筋、外側は大腿筋膜張筋と腸頸靭帯、裏側はハムストリングの境目、第4のハムストリグ(!!)についても話をお伺いしながら、視覚と触覚で確認することができました。

こうして書きなが思い出すだけでも相当ワクワクします(笑)。

僕自身のテーマは皮下脂肪をきれいに取り除く作業を行い、主に顔の皮膚や頭の周りを解剖しました。顔の特徴として、皮膚と筋肉の境目がとても薄いので集中力がとても要求されます。

仲間から声かけられても返事しないので、いつの間に巨匠と呼ばれるようになりました(笑)。

首まわりの筋肉はまだ脂肪が少し残っているので、明日は頸部の深筋膜を取り除き、筋肉の解剖に入っていきたいと思います。

今日も充実した1日に感謝です。

日本はそろそろ大寒に入るので、暖かくお過ごし下さい。アリゾナも明日の午後から雨の予報です。

本日は以上となります。

貴重なお時間を誠にありがとうございました。

今日は同じグループの皆さまと写真を撮らせていただきました。