歩く上で大切な3つの機能とは

Active senior woman with dog on a walk in a beautiful autumn nature.

おはようございます!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

横浜は早朝に少し雨が降ったようですが、今は止んで、少し涼しい陽気です。

私たちは日常生活で無意識に多くの情報を浴びているわけですが、それを全部脳で情報処理をしていたら、えらいことになりますので、無意識に状況に応じて必要な情報だけを受け取るメカニズムが働いています。

歩いている時も例外ではなく「視覚」「前庭」「体性」の各システムが働くことによって、安全に歩行動作ができるようになっています。1秒間で脳に情報を与えている量は、視覚システムは「75Gb」、前庭システムは「1Mb」、体性感覚システムは「11~20Mb」となります。

運動に関わる割合は視覚システムが「約45%」、前庭システムが「約35%」、体性感覚が「約25%」となります。

歩くときには、視覚システムからの情報で「周りの環境の危険の有無を察知して」、前庭システムからの情報で「重力や加速を感知しながら、視覚と共同作業を行い」、体性感覚システムからの情報で「足裏の圧感覚や姿勢の感覚を感じる」ことで、全身で一つの動作を作り出しています。

少し細かいですが、この三つのシステムの中で、「足裏の感覚低下」などに関わっている「体性感覚システム」が機能低下したとしても、人は歩けてしまいますので、ご自身で「体性感覚システムが機能低下」しているという自覚を持つ人は少ないという事実が存在します。

「視覚システム」に問題があれば「見えない」もしくは「よく見えない」、「前庭システム」に問題があれば「めまい」「ふわふわする感覚」が生じますので、「身体に異常がある」と感じ取り、自覚症状も出やすくなるかと思います。その為、身体の不調に対しては最初に「体性感覚システム」にアプローチをして、その次に「視覚システム」、「前庭システム」という順番でトレーニングを進めていくことが自然の流れとなります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

健康づくりの参考になれば幸いです。