その生活習慣は身体を大切にしていると言えますか?

横浜筋トレスタジオの宮原です。

中国古典に出てくる故事で、武将が自分のお腹に贅肉が付いたのを見てあまりの情けなさに涙したという記録が残っていますが、

現代においてそのような人はいないと思いますが、仕事においてのリーダー、あるいは一家の長という立場であればそのくらいの意気込みを持って良いのではないか、と思ってしまいます。

海外ではワークアウトをするしないは、自己管理の有無の表れでもありますが、日本は高齢になってから関節に問題が生じてから焦ってやり始めケースも少なくありません。

また、若年者では鍛え上げた身体を見せびらかすという行為に走りがちになりますが、これも精神性の低さを物語っています。

どちらにしても「やらなすぎ、やりすぎ」も弊害であり「中庸」の精神を持って身体管理を行なっていく必要があります。

リーダーでお腹が出ていてメタボであれば、どんなに仕事で成功していたとしても「自己修養」に欠けているように気が致しますが、いかがでしょうか。

今は良くても、将来的に何かしらの疾患のリスクは向上するので、生涯に渡り、仕事を続けるという意志がある場合が、やはり「肥満」になってはいけないのです。

行動の為に必要なエネルギーではなく「快楽」としての食生活が続くと、当然脂肪を過剰に蓄えることになります。

本来であれば、空腹になってから食欲が出るのものですが、過剰に多くの食事をしてしまう人は、やはり脳機能を何かしらの手法で正常にしていく必要があります。

なぜなら、過食は脳によるエラーであると言い換えることもできるからです。

通常は胃が空っぽになり、2時間経過すると血液中の糖とインスリンの濃度が下がります。

この時に胃からはグレリンというホルモンが分泌されます。

グレリンの分泌が増加する事で、視床下部にあるニューロペプチドYという神経伝達物質が放出されていきます。

この神経伝達物質が出る事で、「食欲」が増進されていきます。

食欲が増進されていくことで、食事の時間になれば食事をするわけですが、この時には小腸からインクレチンというホルモンが分泌されていきます。

インクレチンが分泌されていくだけでなく、食べ物が体内に入り消化吸収されていく為に、胃の膨張、血中のグルコース濃度の上昇が起きて、膵臓からインスリンが分泌されます。

人の身体は上手く出来ているもので、過食を予防する装置がきちんと備わっています。

それが「レプチン」というホルモンです。

意外にもこのレプチンというホルモンは脂肪組織内に備わっており、これが視床下部に伝達される事で、過食を防いでくれますが、過食によって肥満傾向にある人はこの脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンの分泌が少ない、ということも考えられます。

正常に脂肪細胞からレプチンが分泌されて、膵臓からインスリンも分泌されて、それが視床下部に届けば、視床下部から「メラノコルチン」というホルモンが作られて、満腹感が増加して過食を防いでくれます。

そのように考えると必要なホルモンの分泌を促す為には「運動」「休養」「栄養」の質の向上を常に考慮する必要があります。

あなたは「欲任せ」に食事の選択や日常生活を送っていないでしょうか?

本日は以上となります。