肩の痛み②

こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。

今日も様々な方がパーソナルトレーニングをご利用いただき、とてもありがたいことです。
その度に、もっとお客様のお役に立てられるように能力向上を目指さなくてはいけないと思います。

さて、腕を横に挙げた時に肩に痛みが発する肩峰下インピジメントについてです。

インピジメントという言葉を聞きなれない方も多いかと思いますが、骨と骨がぶつかったり、筋肉が骨と骨の間に挟まれることを言います。

肩の関節でインピジメントという言葉がつくのは、肩峰下インピジメント、烏口下インピジメント、インターナルインピジメントがあります。

今回のテーマである肩峰下インピジメントは肩峰(けんぽう)という部分と上腕骨の大結節という部分の間が狭くなることによって、インナーマッスルが挟み込まれてしまう状態です。

「あげてしまえば、痛みはないのだけど、あげていく途中で痛みが出るんだよね〜」とよく聞きますが、これは何を意味しているのでしょうか?

実はこのことを専門用語では「Painful Arc Sign(ペインフルアークサイン)」と言います。

具体的には痛みを感じる範囲は外転動作(腕を横に上げる動作)の60〜120度です。

なぜこの範囲以外では痛みを感じないのかと申しますと、上腕骨の大結節の位置関係にあります。
外転動作の角度でを上腕骨の大結節の位置が7つに区分されることが出来るのがとても大きなポイントです。

痛みが発生しやすい60〜120度という角度の大結節は、ちょうど肩峰(けんぽう)や烏口肩峰靭帯(うこうけんぽうじんたい)の真下にいる時なので、上腕骨の骨頭がしっかりとした求心力がないと、インピジメントになりやすくなってしまいます。

逆の言い方をすると骨頭の求心力を取り戻すことが肩の健康を取り戻すことでもあると言えます。
この記事が運動する際のお役に立つことを願っております。

本日は以上です。