肩の動きはハンモックに注目

こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。

今朝からおでんが食べたくなるくらいの気温になり、いつも以上に厚着をして気が引き締まる思いで1日のスタートとなりました。さらに本日ご予約いただいた7名のうち6名が男性という1日となりました。

さて、あまり知られていないのですが、実は肩を動かす時に肩を安定させるためにハンモックのような役割をしている場所があります。

このハンモックの役割をしている場所を英語で「Axillary Pouch」と呼ばれています。日本語では腋窩陥凹部とあまり聞きなれない呼び方をされています。下の図のオレンジ色の部分です。

昨日も書かせていただいたのですが、肩が動いていない状態で安定させている複数の筋、靭帯、腱のことを静的安定化機構といいます。

今回の主役であるオレンジ色をした「Axillary Pouch(腋窩陥凹部)」ですが、肩関節を安定させている4つの筋肉の総称名称である腱板(けんばん)が付いていないのが特徴的です。

「Axillary Pouch(腋窩陥凹部)」には分厚い関節包があります。

ちなみに関節包とは関節を包んでいる役割をしていてコラーゲン状でできています。

この腋窩陥凹部にある関節包の両サイドには前下関節上腕靭帯(AIGHL)と後下関節上腕靭帯(PIGHL)があります。この2つの上腕靭帯の間にあるおかげで、腋窩陥凹部の関節包がハンモックの役割となり、腕を頭上にあげても骨頭が下に落ちないように受け止めてくれています。

しかし、ハンモックが広すぎると上腕骨頭が滑り落ちそうになったり、狭すぎると関節の動きを阻害して動きの制限になるので、肩の関節が硬いからといって、関節の評価なしでいきなりストレッチはちょっと考えものかもしれません。

本日は以上です。