姿勢改善で筋肉を鍛える前に行うべきこと

こんにちは!横浜市中区本牧原バス停前にある横浜筋トレスタジオ、パーソナルトレーナーの宮原崇です。

今回は姿勢改善にあたり、「筋力向上」を行う前に、人の体の特徴を捉えて着目すべき点についてお伝えします。

上の図のように様々な姿勢に対して「背中をピンとしましょう」「肩甲骨を寄せて、胸を張りましょう」という周りの声に対して、最初は姿勢が正されるものの、いつの間にか、また元の姿勢に戻っていまう、というケースはよくあるかと思います。

不良姿勢に対して本人は「分かってはいるけど、、、」という気持ちを持たれているのではないでしょうか。

姿勢は身体表現の一つであり、今風の言語を使うと「アウトプット」になるので、アウトプットに対してアウトプットでアプローチしようとしても長続きしないので、大切なのは姿勢が崩れた原因であるインプットに対して、アプローチをしていくことが必要となります。

具体的には「視覚」「前庭覚」「体性感覚」という3つの機能に対して、どこに問題があるのか、という観点を持つことで、今まで懸命に運動に取り組んでいても改善されなかった問題に対して、問題解決の緒が見つかりやすくなります。

例えば「視覚」に問題があれば、視力が1.0以下の弱視によって、周辺視野が狭くなることで、周りの環境とご自身の距離感を上手く把握することができなくなり、歩行時に転ばないように、下を見ることが習慣化されることによって姿勢に変化をもたらすことも考えられますので、その場合は適正な眼鏡の処方を行ったり、眼球運動に対しての正しいインプットの介入をするアプローチが必要になってきます。

「筋力」という観点から行っても、姿勢を維持する為の筋肉は「負荷の弱い運動」「背骨の分節運動」を主体に行うことで、鍛えられますので、「腹筋、背筋が弱いからマシンで強い負荷をかける運動」を行っても問題解決どころから、全身に余計な緊張を生み出し、更なる姿勢の崩れに繋がるので、気をつけましょう。