眼と脳の状態の一致

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

日常生活で活動する上で目を使うことで、私たちは「感情」「行動」というものが誘発されます。視力検査で基準値に達して、見えている見えていない、意外にも実は視覚機能には必要な要素が沢山存在しており、特に眼球運動と全身のバランスや機能に直結するので、評価においても大切な要素となります。「身体に痛みがある」「スポーツにおいて苦手な動作がある」といったケースにおいても、関節や体幹や腕や脚の筋肉に加えて、この眼球に関わる筋肉や神経がどのような状態になっているのか、という現状把握はとても大切となります。眼球の筋肉には「内眼筋」と「外眼筋」がありますが、今回は眼球運動に直接関わりがある「外眼筋」にフォーカスをしていきます。

外眼筋には眼球の上下左右上下斜めにそれぞれの筋肉のことを示していて、全部で6つ存在しています。名称も覚えやすく眼球の上には「上直筋(じょうちょくきん)」、眼球の下は「下直筋(かちょくきん)」、眼球の鼻側は「内直筋(ないちょくきん)」、眼球の耳側は「外直筋(がいちょくきん)」、眼球の上斜め側は「上斜筋(じょうしゃきん)」、眼球の下斜め側は「下斜筋(かしゃきん)」と呼びます。眼球を動かすこれらの筋肉は、もともと備わっている出力の約300倍の力を出すことが可能なので、過剰な眼球運動は眼球自体を傷つけたり、変形をさせてしまう可能性がありますので、適切な眼球周囲の筋肉のバランスを保つことは目の健康において必須条件となります。

同じ眼球の筋肉でもそれぞれの神経支配も異なるのが、外眼筋の特徴であり、「動眼神経」は上直筋、下直筋、内直筋、下斜筋、「滑車神経」は上斜筋、「外転神経」は外側筋と直結している為、脳神経のどの部分を活性化させたいのか、明確にすることで、そちらの方向の眼球運動を活性化させるエクササイズを行うことで、運動と目的を一致させることが可能となります。このように眼球は全身の健康にとって、とても大切な要素となりますので、健康づくりの一環として「眼」から良い状態を作ることがお勧めです。参考になれば幸いです。

横浜筋トレスタジオでは眼と全身をつなぎ合わせるトレーニング方法を提供しています。ご興味ある方はホームページよりお申し込みをお願い致します。