筋力に加えて必要な要素が沢山ある
こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
先日は86歳の方から電話でのお問合せがありました。
コロナ禍がきっかけで、長年外出しなくなり、歩行機能が低下したので鍛え直したいとのことでした。
自宅の中で歩いたり、ジムのランニングマシンを使って歩いていれば、歩行機能は低下しないと勘違いしている人が多いですが、それだけでは歩行機能が向上しないと考えた方が現実的であります。
お気付きの方も多いかと思いますが、外の環境は必ずしも同じ条件ではありません。
凸凹道だったり、坂道、歩道が狭い、その上すれ違う人を避けたり、車に注意しながら信号を渡るなど、瞬時に様々な障害物に対して適応する必要があります。
それを「筋力」でカバーする人が大勢いると思うのですが、人の身体機能を考慮すると筋力を鍛えても「転倒予防」「歩行時のふらつき」「姿勢改善」とうい目標を達成出来ない。ということが分かります。
高齢者の方のお悩みで多い「歩行時のふらつき」あるいは「足の浮遊感」は筋力に問題があるのではなく、「前庭覚」に問題があることがほとんどです。
逆に筋に関しては、前庭による「位置覚」が消失していますので、全身の過緊張を持ち合わせていますので、筋は鍛えるようりもどのように緩まりリラックス流出来るのか?ということに視点を向けるべきなのであります。
これを知らずにガンガン筋力トレーニングを行うことで、全身の過緊張が促進されて、どんどんおかしな歩き方になってしまいます。
参考になれば幸いです。