🫁呼吸と姿勢をつなぐ「胸の動き」から見える、体の内側のバランス

私たちは1日に2万回以上も呼吸をしています。
しかし、その呼吸の“質”について意識を向けることはあまり多くありません。
呼吸の仕方には個人差があり、実はそれが姿勢・内臓・自律神経の働きまで影響していることをご存じでしょうか。

最近「呼吸が浅い」「姿勢が崩れやすい」「肩がこる」と感じる方は、
体の中でも“胸(肋骨まわり)”の動きが固くなっているかもしれません。


🌬 胸の動きが教えてくれること

呼吸のたびに、胸の骨(肋骨)は上下に動いています。
息を吸うときには上方向に広がり、息を吐くときには下にしぼむように動きます。
この上下の動きがスムーズだと、肺がしっかり働き、酸素が全身へ行き渡ります。

しかしどちらかが動かなくなると、
肺や横隔膜の働きが制限され、呼吸が浅くなってしまう。
それに伴って、肩や背中が張ったり、体の中心(体幹)の安定が失われたりします。


💡 吸えない体・吐けない体

胸の動きには大きく分けて二つの制限タイプがあります。

1️⃣ 上の肋骨(鎖骨の下あたり)が硬いタイプ
 → 吸っても胸が上がらず、呼吸が浅くなる。
  肩で息をするようになり、首や肩が張りやすい。

2️⃣ 下の肋骨(みぞおち〜わき腹あたり)が硬いタイプ
 → 吐いても胸が下がらず、息が残る。
  お腹や背中が緊張しやすく、疲れが抜けにくい。

つまり「上がらない胸=吸えない体」
「下がらない肋骨=吐けない体」なんです。

この小さな制限が積み重なると、
・姿勢の崩れ
・内臓の動きの低下
・血流やリンパの滞り
・自律神経の乱れ
といった全身の不調にまでつながります。


🧠 胸郭(きょうかく)は体のハブ

胸のまわりは、呼吸だけでなく多くの要素が関係しています。
肋骨・胸椎・横隔膜・内臓・神経・筋膜…。
それらが連動して動くことで、私たちは自然に呼吸し、姿勢を保っています。

たとえば、
第一肋骨(いちばん上の肋骨)が持ち上がったままだと、
その下の肋骨や胸椎の動きが止まり、
結果として肺や心臓の周りのスペースまで狭くなります。

逆に、下部肋骨が下がらないままでは、
横隔膜が動きにくくなり、腹圧(お腹の内側の圧力)も不安定になります。
これが「体幹が安定しない」状態の一因です。


🪞 今日からできるセルフチェック

1️⃣ 胸に手を当てて、ゆっくり深呼吸してみましょう。
2️⃣ 吸うと胸が上に広がりますか?
3️⃣ 吐くと胸が下にしぼみますか?

もし動きが少ないと感じたら、
そこが今、硬くなっているサインです。


🧘‍♀️ 改善のための第一歩

特別なトレーニングをしなくても、
日常の中で少し意識するだけで変化が起こります。

・胸を開くように軽くストレッチする
・呼吸に合わせて腕を上げ下げしてみる
・深く吸うより「ゆっくり吐く」ことを意識する
・座る姿勢を整え、胸を軽く前に開く

呼吸が整うと、体の内側が自然に動き始め、
血流が良くなり、姿勢もすっと立ちやすくなります。


🌿 呼吸が整えば、心も整う

呼吸のリズムは、心のリズムでもあります。
胸が広がりやすくなると、気持ちも自然と前向きに変わります。
体の中心である胸郭をやわらかく保つことは、
筋トレやストレッチと同じくらい大切な“内側のメンテナンス”です。

1日の終わりに、ただ深呼吸をひとつ。
その小さな習慣が、姿勢・内臓・心の安定へとつながっていきます。


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