骨盤の安定は「使い分け」で見た目が変わる(第2回)

第1回では、骨盤が安定するためには
多裂筋、腹横筋、骨盤底筋、横隔膜
が連動することが重要だとお伝えしました。

今回は「体幹を安定させる方法は1つではない」という話です。

同じ“安定”でも

ウエストが細く見える安定
動いても腰が守られる安定
重い負荷でも耐えられる安定

は、使っている筋肉の割合が少し違います。


安定化のモードは大きく3つ

代表的には次の3つがあります。

ドローイン型(お腹を引っ込める)
剛性化型(腹斜筋で固める)
360度拡張型(お腹を膨らませる)

どれが良い悪いではなく、目的で選びます。


ドローイン型:くびれを作りやすい基本

ドローインは、お腹を引っ込める使い方です。
腹横筋と骨盤底筋、多裂筋を連動させながら、ウエストを薄くします。

メリット
ウエストが締まり、くびれが作りやすい
立ち姿がすっきり見える
日常生活の姿勢維持には十分な安定力

注意点
強い負荷がかかる動きでは、これだけだと足りない場合がある

女性のボディメイクでは、このドローインが基本になりやすいです。


剛性化型:腰を守る安定(腹斜筋を強く使う)

剛性化は、お腹を凹ませるのではなく、腹斜筋を強く使って体幹を固める方法です。
イメージは、胴体を“硬い筒”にする感じです。

メリット
腰が不安定な方に役立つことが多い
高負荷トレーニングや衝撃のある動きに強い

注意点
腹部が張りやすく、くびれが出にくい

腰痛がある方、体幹がグラつく方は、この要素を入れると楽になることがあります。


360度拡張型:腹圧最大の安定

息を吸って、胴体を全方向に広げながら腹圧を高める安定化です。
横だけでなく、背中やわき腹にも圧を広げます。

メリット
安定力が非常に高い
重い負荷に耐えやすい

注意点
固めすぎて動きが硬くなる場合がある
わき腹が張り、くびれが出にくい

ボディメイク目的の方は、常にこれをやるというより、必要な場面で使い分けるのが現実的です。


結論:女性のボディメイクは「ドローインを軸」に設計する

ラインを作るなら基本はドローイン。
そして、腰が不安定な方や負荷が高い動きのときだけ、剛性化の要素を足す。

この使い分けが、見た目と機能を両立しやすいです。

次回(第3回)は、骨盤の多くは「片側が硬く、片側がゆるい」という特徴があること。
そして整える実践の順番(硬い側を動かす→整える→安定→立位へ)をまとめます。