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週1回のパーソナルトレーニングが有効な理由

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

 

「姿勢不良」に対して「腹筋背筋を鍛えましょう」「体幹を鍛えましょう」「壁に背中をつけた、腰の隙間を埋めた姿勢を作り、その状態が良い姿勢です」などと、運動指導者やジムインストラクターから指導されたら「身体のことを何も理解していない」と考えましょう。なぜなら、姿勢を司っている部位は「筋肉」や「関節」ではなく、「前庭小脳」であるからです。

 

「前庭小脳」は内耳の前庭器という場所から直で、頭の位置や傾きなどの情報入力を受けて、前庭神経核から脊髄や外眼筋の運動ニューロンへ出力が送られる、という経路があることによって、脳で「頭の傾き」と「眼球運動」の調整をどのくらい、行うことが出来るかによって姿勢の状態が決まってきます。それを知らずに、「顎を引いて」「横から見たときに耳は肩の真上」などという指導法では一生涯かけても姿勢は改善されないかと思います。

 

前回もお伝えしたように、小脳皮質には3領域の区分されており、それぞれ違う役割を担っていますので、他の二つもご紹介致します。こちらも姿勢や運動に関わる大切な機能となります。

 

「全身の筋肉、関節、腱、皮膚」の感覚受容器から運動や姿勢の情報を受け取り、情報処理したのち、脊髄の運動ニューロンを経たのち、両手両足と体幹の運動を調整しているのが「脊髄小脳」となります。脊髄小脳には「両端に傍虫部」「真ん中に虫部」という部分があり、正中に近い「虫部」は「体幹」、「傍虫部」は四肢の細かな運動に関与しています。

 

3つ目の「橋小脳」は小脳半球の大部分を占めています。橋小脳の特徴は大脳皮質から指令を受けた様々な運動の情報処理をして、随意的な運動(例えば、滑らかな話し方、指先の細かい動き」を組み立てたり、協調性に大きく関わっています。

 

これらのことを踏まえても「姿勢改善」「健康づくり」において「マシンを使っての筋力トレーニング」だけでは、要素が足りないことがご理解いただけるかと思います。特に現代人は生活様式が利便化されている中で、脳機能の低下による不定愁訴や身体の不調は十分に考えられますので、「脳機能を考慮した運動方法」はこれからの時代、益々必要になると思います。

 

健康づくりにおいて参考になれば幸いです。