ダイエットと肩痛

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

今日は大暑という名の暦らしく暑い一日となりました。ちょうど一年前はスタジオのオープン準備で毎日深夜までワクワクしながら、様々な作業を行っていたのを思い出しておりました。コロナ禍の真っ最中に開業しましたが、多くの方に支えられてきたお陰様で、あと一週間ちょっとでなんとか開業一周年を迎えられそうです。少しでも正しい運動方法や理論を地域に根付かせたい、という想いで設立したわけですが、世の中の風潮的には「楽して」「簡単」というものがジャンル問わず好まれていて、昔から「一億総白痴化」という言葉がありますが、健康づくりにおいても「人体の構造」を理解せずに、運動や日常生活を送ることで、健康になっているつもりが実は不健康になっている、というケースも沢山あります。肥満に関しても例外ではなく、肥満の原因として「食生活の乱れ」「質的栄養不足」「代謝を理解していない食習慣」「栄養の偏り」「過剰な飲酒習慣」によって作り出されていきます。身体にとってはなんとなく、良くないと分かっていてもそれらの習慣が変えられないのは「意思」という思考に走りがちですが、実は意思よりも多くの場合が「知識不足」によるものであります。何事にも「本質」が存在するように身体の構造や特徴にも本質が存在しています。これらの本質を無視して「〜最先端トレーニング」「〜メソッド」を使用しても、それが身体にとって良し悪しの区別がなかなか付かないかもしれません。

またまた、今日も前置きが長くなってしまいましたが、関節の問題で「腰」「ひざ」「股関節」と並んで「肩」に関してお悩みの方も多いのではないでしょうか。運動療法でもご自身の体重を利用した運動で、肩の動きを良くする為に様々なプログラムを行います。肩がスムーズに動く為には「フォース・カップル」という考え方があります。腕を横から上に向かってあげていく時、腕が単体であげて行くわけではなく、肩甲骨も同時に動いています。肩甲骨の周りには僧帽筋上部、僧帽筋下部、前鋸筋という筋肉が同時に働くことによって、肩甲骨のスムーズな動きを作りあげていきます。ホテルなどの回転ドアを3人の人が同時に押すことで回転ドアをスムーズに回ることを想像していただくと分かりやすいかもしれません。しかし、何かしらの原因によってこれら3つの筋肉のバランスが崩れることで、お互いに協力して肩甲骨を上方に回旋させることが出来なくなります。そうすると肩に関する痛みや様々な障害に繋がりやすくなります。このように肩甲骨上方回旋のフォース・カップルのメカニズムが崩れている方の特徴として、「口呼吸」「反り腰」「猫背」「頭が前に出ている姿勢」「度数うがあっていないメガネをかけている」「ストレス度合いが強い」「慢性的な肩こり」などの原因が考えられますので、あくまでも「肩の筋力不足」が根本的な原因でないのです。

本日は以上となります。

健康づくりの参考になれば幸いです。