【動作の根本改善は適切な身体感覚の情報伝達と脳の情報処理を行う】

脳と脳神経は非常に大切な要素として、全身の神経システムが正常に稼働する為には、求心性刺激によって「自分の身体がどこで何をしているのか?」という認識を脳内できちんと把握していることであります。

具体的には日常生活での「会話」「運動」「歩行」「食事」「仕事」などの様々な刺激に対して、脳の「どの部位に刺激が入り」「どのような能力が活性化」あるいは「抑制させるのか」ということを考えていく必要があります。

運動指導者の中でよく「結果を修正する前に、入力を改善しよう」という言葉が言われております。

例えば地面を見ながら、手の振りも少なく、歩幅も狭く、足をスルような状態で歩いている高齢者に対して「もっと顎を引いて、真っ直ぐ前を見て、胸を張って、手を大きく振って、歩幅も大股にして踵で着地しましょう」と家族や運動指導者が言っているケースも少なくないかと思います。

これは「地面を見る」「手の振りが少ない」「歩幅」などに対する「結果」に対してフォーカスをしてアプローチをしようとしています。

しかし、多くの方も経験があると思いますが「意識をして姿勢や歩行動作を改善しても長続きはしない」事は明確であります。

なぜなら「姿勢」「歩行」「動作」という結果の前には「脳の適切な情報処理」と「身体に備わっている感覚器に向けての明確な情報伝達」という2つの前段階があります。

この2つの段階で正確性が失われていたら、最終段階である「身体による表現」という結果も当然エラーが起きてしまいます。

つまり、結果に対して結果で修正しようとしても、根本的な問題である「原因」に対して目を向けない限り、結果は永遠に変わらない可能性が非常に高いわけです。

これらを踏まえて姿勢や動作の改善の前には2段階の要素があるということが伝われば幸いです。

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