🧠 発達運動に基づいたエクササイズとは?
〜身体が本来もつ「動く力」を取り戻す〜
私たち人間の身体は、もともと「動きの発達」という順序を持っています。
赤ちゃんは生まれてから、寝返りをうち、ハイハイをし、座り、立ち上がり、そして歩く――。
この一連の流れは偶然ではなく、神経系や筋骨格系が協調して発達していく“設計図”のようなものです。
ところが、現代社会では長時間のデスクワークやスマホ操作、運動不足などの影響で、
その自然な発達過程で身につけた「正しい動き方」を忘れてしまう人が増えています。
結果として、慢性的な肩こり・腰痛・姿勢不良・浅い呼吸などが起こりやすくなります。
この「本来の動きの再学習」を目的とするのが、
**発達運動に基づいたエクササイズ(Developmental Exercise)**です。
「発達運動」とは
赤ちゃんの発達過程は、脳と身体が協調して成長していく一連のプロセスです。
仰向けで手足を動かす、うつ伏せで首を持ち上げる、寝返りをうつ、四つ這いで移動する、座る、立ち上がる、歩く。
この順番には、運動神経・感覚・バランス・呼吸・姿勢制御など、
神経ネットワークの発達が密接に関係しています。
発達運動に基づいたエクササイズでは、この「人間の成長プロセス」を
大人がもう一度“再体験”するように動いていきます。
なぜ大人に必要なのか
成人の多くは、以下のような理由で本来の動きが崩れています。
- デスクワークによる猫背・前傾姿勢
- 浅い呼吸による肋骨の動きの低下
- 一部の筋肉だけを使う「代償動作」
- 運動不足による神経伝達の鈍化
これらはすべて「体の使い方を忘れている」状態です。
どれだけ筋肉を鍛えても、動き方の基礎が崩れていれば、
効率的なパフォーマンスは発揮できません。
発達運動に基づいたエクササイズは、筋トレやストレッチの前に
「神経と筋肉の再教育」を行うアプローチです。
体の“つながり”を取り戻す
このエクササイズの最大の特徴は、**全身の連動性(運動連鎖)**を整えることです。
人の動きは、特定の筋肉だけで起こるものではなく、複数の関節・筋群が連携して生まれます。
たとえば、足の動きは股関節・骨盤・背骨・肩甲骨まで影響します。
また、呼吸の浅さは胸郭の動きに制限を与え、結果的に骨盤や肩の可動域をも狭めてしまいます。
発達運動に基づいたエクササイズでは、寝る・起きる・四つ這い・立ち上がるといった基本動作を通して、
この“体のつながり”を取り戻していきます。
背骨の柔軟性がカギ
背骨は身体の中心であり、動きの基軸です。
頸椎・胸椎・腰椎の自然なカーブがしなやかに連動することで、
身体全体のバランスや安定性が保たれます。
背骨の動きが硬くなると、
- 肩こり
- 腰痛
- 呼吸の浅さ
- 動作のぎこちなさ
が生じます。
発達運動エクササイズでは、背骨の自然な動きを回復させ、
“軸が通ったしなやかな身体”を取り戻していきます。
科学的な背景
発達運動に基づいたエクササイズは、神経科学・運動学・発達生理学の研究に基づいています。
近年の研究では、
「原始的な運動パターンを再学習することで、神経系の可塑性(神経の再構築能力)が高まる」
ことが報告されています(Cook et al., 2010; Kolář et al., 2014)。
つまり、筋トレやストレッチだけでは届かない“脳と身体のつながり”を再構築できるということです。
スタジオでの実践
横浜筋トレスタジオでは、
この発達運動理論をベースに、一人ひとりの身体の状態に合わせたプログラムを行っています。
- 呼吸の再教育
- 体幹の安定化
- 姿勢・動作パターンの修正
- ゴルフやスポーツ動作への応用
目的に合わせて段階的にエクササイズを組み立てることで、
「鍛える前に整える」アプローチを実現しています。
まとめ
発達運動に基づいたエクササイズは、
筋肉を鍛える前に“体の使い方”を思い出すトレーニングです。
- 呼吸が深くなる
- 姿勢が整う
- 動きがスムーズになる
- 痛みが減る
身体が変わる第一歩は、“自然な動きを取り戻すこと”から始まります。
今まで「体が固い」「姿勢が悪い」と感じていた方も、
発達運動の観点から整えていくことで、本来のポテンシャルを引き出すことができます。
📍横浜筋トレスタジオ(本牧)
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