運動しないことで失われていくのは筋力だけではない

「運動不足は体に良くない」
この言葉は多くの方が知っています。

しかし実際には、運動をしなくなることで影響を受けるのは筋肉や体力だけではありません。
脳神経、体性感覚、前庭覚、視覚といった、人が安全に動くために欠かせない感覚システムそのものが低下していきます。

これらの変化は目に見えにくいため、自覚のないまま進行していく点が大きな問題です。


運動は脳神経を活性化させる重要な刺激

体を動かすという行為は、脳にとって非常に高度な情報処理です。
筋肉を動かす
関節の位置を感じ取る
バランスを調整する
視覚情報をもとに動きを修正する

これらはすべて脳神経系の働きによって統合されています。

運動量が減ると、脳への入力情報が減少します。
その結果
動きの指令が遅くなる
細かい調整が苦手になる
反応速度が低下する

といった変化が起こります。

「最近とっさの動きが鈍い」
「転びそうになってから反応する」
こうした感覚は、脳神経の働きが低下しているサインでもあります。


体性感覚の低下は動きの不安定さを生む

体性感覚とは
筋肉の張り
関節の位置
体の重さや向き
を感じ取る感覚のことです。

運動をしていると、体性感覚は常に刺激され、正確に保たれます。
しかし運動不足になると、この感覚は鈍くなっていきます。

体性感覚が低下すると
自分の体の位置が分かりにくい
力の入れ具合が分からない
無駄な力が入りやすい

といった状態になります。

その結果、動きがぎこちなくなり、関節や腰、膝に余計な負担がかかりやすくなります。


前庭覚の低下は転倒リスクを高める

前庭覚は、耳の奥にあるバランス感覚の中枢です。
頭の傾き
加速や減速
上下左右の動き
を感知し、姿勢を安定させる役割があります。

運動不足が続くと、前庭覚への刺激が減少します。
その結果
ふらつきやすい
段差が怖くなる
方向転換が苦手になる

といった変化が起こります。

特に中高年以降では、前庭覚の低下は転倒やケガのリスクを大きく高める要因になります。


視覚と運動は切り離せない関係

視覚は、ただ物を見るための機能ではありません。
姿勢を保つ
距離感を測る
動く物に対応する

といった運動制御にも深く関わっています。

運動をしない生活が続くと
視線が固定されやすくなる
動きながら周囲を見るのが苦手になる
目と体の連動が低下する

といった状態になります。

その結果
歩行中に足元を見すぎる
周囲への注意が散漫になる
疲れやすくなる

といった問題が生じやすくなります。


感覚の低下は連鎖的に体の不調を生む

脳神経
体性感覚
前庭覚
視覚

これらは単独で働いているのではなく、互いに連携しています。
一つが低下すると、他の機能にも影響が広がります。

その結果
姿勢の崩れ
慢性的な肩こりや腰痛
動くことへの不安
外出頻度の低下

といった悪循環が生まれます。


運動は感覚機能を守る最良の方法

運動の本当の価値は
筋肉を鍛えること
体重を減らすこと
だけではありません。

脳神経を刺激し
感覚を目覚めさせ
安全で快適な動きを維持する

そのための最も効果的な手段が運動です。

横浜筋トレスタジオでは、筋力トレーニングだけでなく
姿勢
感覚入力
バランス
視覚と動作の連動

まで考慮したパーソナルトレーニングを行っています。

「動けなくなってから」ではなく
「動ける今のうちに」

体と脳を一緒に整えることが、将来の健康と安心につながります。
運動に不安がある方こそ、ぜひ一度ご相談ください。