痛みはどこから来るのか?——画像では見えない“本当の原因”に迫る

痛みで悩む方の多くが、共通してこう話します。
「レントゲンもMRIも異常なしと言われたのに、まだ痛い…」
「薬も湿布も効かない」
「原因がわからないから不安になる」

実はこの“よくある悩み”には理由があります。
痛みは単純に「どこかが壊れている」サインではなく、
体と心のさまざまな要素が重なった結果として起こるからです。

本記事では、一般の方でも理解できるように、
痛みが生まれる仕組みと日常でできる対策をわかりやすく整理します。


■ 1. 痛みの原因は「ひとつではない」

痛みというと、多くの人が
「骨や筋肉のどこかに明確な原因がある」と考えます。
しかし実際は、もっと広い視点で捉える必要があります。

痛みは以下のような複数の影響が重なり合って発生します。

● 姿勢や動きのクセ

長時間座る、偏った立ち方、同じ方向へのねじり癖など。
小さな習慣の積み重ねが、筋肉や関節に負担をかけます。

● 筋肉の疲労や硬さ

運動不足やストレスで筋肉がこわばると、血流が低下し痛みが出やすくなります。

● その人特有の敏感さ

緊張しやすい人と楽観的な人では、同じ刺激でも感じ方が変わります。

● 心の負担(ストレス・不安・睡眠不足)

ストレスは身体の緊張を高め、痛みを強く感じやすくします。

● 体の使い方(モーターコントロール)

力の入れ方・抜き方の習慣が悪いと、同じ動作でも負担が増えます。

● 生活環境

寝具、椅子の高さ、スマホ姿勢、仕事の動線なども影響します。

このように、痛みは“複合的な現象”であり、
単純に「どこかが悪い」では説明できません。


■ 2. 画像検査には映らない痛みがある

筋膜・腱・靭帯などの軟部組織は、
レントゲンやMRIでは異常が出にくいことが多くあります。

そのため、
「異常なし=原因がない」
ではありません。

むしろ、原因が“写らない部分”にあることは珍しくありません。

画像で分からない場合こそ、
体の使い方・生活の習慣・ストレスなど
日常の積み重ねを見直す必要があります。


■ 3. 安静が必要な時期と、動いたほうが良い時期がある

痛みの対処法は、状況によって正反対になります。

● 組織の損傷が強い場合

炎症を抑えるために「負担を減らす」ことが必要。

● 慢性的に硬くなった筋や関節の場合

動かした方が血流が改善し、回復につながります。

この見極めが間違っていると、
いつまでも痛みが続いたり、
逆に悪化させてしまうこともあります。


■ 4. 医療が必要な“レッドフラッグ”も知っておくべき

以下の症状がある場合は、必ず医療機関での確認が必要です。

・安静にしても強い痛みが続く
・発熱を伴う痛み
・しびれや脱力
・事故や転倒などの衝撃後の痛み
・食欲不振、急激な体重変化などの全身症状を伴う

これは深刻な病気が隠れている可能性があるため、
トレーニングやセルフケアよりも安全確認が優先です。


■ 5. 痛みは「体からのメッセージ」

痛みは敵ではなく、
体があなたに伝えようとしている“サイン”です。

「無理な姿勢になっているよ」
「最近ストレスが多くて体が緊張してるよ」
「動き方に偏りがあるよ」
そんなメッセージだと考えると、
痛みの捉え方が大きく変わります。

姿勢・動き・呼吸・生活習慣・心の状態を整えることで、
痛みが自然と軽くなるケースは非常に多くあります。


■ 6. 痛みと向き合うためにできること

・同じ姿勢を長時間続けない
・深く呼吸して、肩や首の力を抜く
・適度に歩く(身体が固まるのを防ぐ)
・寝具や椅子を見直す
・体の使い方(軸の取り方・力の入れ方)を学ぶ
・ストレスケアや睡眠改善を心がける

体は必ず変わります。


■ 7. 痛みに振り回されないために

「原因がわからない痛み」で悩む人はとても多いですが、
正しい知識とアプローチを知ることで、
その不安は確実に軽くなります。

姿勢や体の使い方を整え、
生活背景も含めて見直すことで、
痛みは根本から変わっていきます。

横浜筋トレスタジオでは、
痛みの原因を「体・心・生活習慣」すべての面から分析し、
あなたに合った改善アプローチをご提案しています。

一人で抱え込まず、気軽にご相談ください。