肥満と身体内の変化

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

ダイエットをする目的として、見た目はもちろんだと思いますが、健康に対する意識がある方も多いかと思います。肥満が生活習慣病になるリスクがあるのはなんとなくイメージをお持ちだと思いますが、実際には体内では皆さんがイメージしている以上に肥満、体脂肪の増加は身体にとても負担がかかっており、様々な身体構造の要素を変化させてしまいます。先ず、正常な脂肪細胞に対して、肥大化してしまった脂肪細胞が巨大化することによって、「筋肉への糖の取り込みの阻害」「炎症反応の誘発」に関与する「TNF-α」というホルモンの分泌が増加して、逆に「筋肉への糖の取り込みの促進」「脂肪細胞への抗炎症作用」の作用を持つ「アディポネクチン」というホルモンが減少してしまいます。これだけでも体脂肪が多い人は食べたものが脂肪に蓄えられやすい性質を持っている事がわかると思います。そのため、楽に痩せる短期間ダイエットを期待するのではなく、大きくなった脂肪細胞が小さくなるまではある程度の食習慣の改善に対して努力が必要だと、認識される方が現実な考え方になります。

肥満になる事で、食欲のコントロールや交感神経優位にさせる「レプチン」、血栓の形成促進をさせる「PAl-1」、脂肪細胞へのインスリン抵抗性の作用を持つ「レジスチン」、抹消血管収縮を促し結果的に血圧を上昇させる「アンジオテンシノーゲン」などのホルモンも増加をさせるので、肥満の人の身体の中では相当な負担がかかるのが分かるかと思います。ホルモンの変化以外に、大きくなった脂肪細胞からは冒頭に出てきた「TNF-α」に加えて「IL-6」という炎症性サイトカインが分泌されます。これによって、体内では常に慢性炎症状態に陥りますので、身体内は常にストレス状態になってしまいます。炎症は通常、身体を守るための反応であり「ケガ」「アレルギー反応」「細菌の侵入」などによって「発熱」「痛み」「湿疹」などの症状として現れる事で防御機構が働き、身体を正常な状態に戻してくれる反応となります。しかし、体脂肪増加した人はそうでない時でも常に防御機構が働いているので、エネルギーや栄養の無駄遣いをしてしまっている状態となります。これは身体にとって「自己免疫疾患」にも繋がる状態ですので、この状態での生活年数が長ければ、長いほど身体はそれだけ負担がかかるので、若い時はなんとか乗り越えられるかもしれませんが、中年以降は「体脂肪増加」「肥満」は単なる見た目の問題だけでなく、健康状態を大きく左右するものだと捉える方が現実的かと思います。

横浜筋トレスタジオでは「ダイエット」に対して、「無理な食事制限」「過度な運動」ではなく、個々に合った方法でサポートをしております。体験のお申し込みはホームページよりお願い致します。