食べ物を細分化する大切な消化管の役割

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

ダイエットにおいて食べ物は大切であり、身体活動においての栄養素が消化管の活躍によって低分子の栄養素まで分解されることで、身体内の様々な細胞まで行き渡ることで生命活動を続けることが出来ます。多忙な現代人において、常にバランスの良い食事をするのは難しい側面もありますが、身体の健康を維持する上である程度の考えられた栄養の知識や摂食は必要かと思います。ダイエットを行う人の中には食生活の乱れ、お菓子類、アルコール、過剰な果糖摂取によって体内の慢性炎症、脂肪細胞の肥大が起きているケースが多いです。その為、ダイエットを成功させる為には「栄養の質」を考慮しない事には、腸内環境も含めて変化が起きませんので、単なるカロリー制限を行ったとして体重が減少したとしても、フィジカルとメンタルを含めた総括的な健康体、というのは手に入りにくい、のではないかと考えておりますので、基本7割くらいはきちんとして、残りの2〜3割はたまにだらけるくらいが、ダイエット食においてもお勧めです。

前置きが長くなりましたが、口に食物を入れてから、消化活動が行われます。口から肛門まで9mという長い消化管には「口腔」「咽頭」「食道」「胃」「小腸」「大腸」がありますが、どれも消化活動において大切な役割を担っています。消化活動を細くみていきますと、3つのジャンルに分類することが出来、一つ目が「機械的消化」、2つ目は「化学的消化」、3つ目は「生物的消化」です。

一つ目の「機械的消化」は、お肉や野菜などの硬い食べ物を歯で小さくしてから、唾液と混ざり合い、飲み込める大きさになってから飲み込みます。飲み込んだあとは、嚥下をすることで胃の中に運ばれて、胃液と混じり合い粥状になります。ここで早食いをするのとしないのでは、胃に対する仕事量や負担も当然変わってきます。

二つ目の「化学的消化」に関しては、機械的消化で粥状になった食物が「消化酵素」と混じり合い、更に細くなり、単糖やアミノ酸として粘膜細胞に吸収される段階となります。

三つの「生物的消化」は、腸内の常在菌を利用して消化される段階です。消化酵素で消化出来なかった食べ物(炭水化物)の一部は、常在菌によって分解されて、低鎖脂肪酸を作り出して、大腸の粘膜から吸収されていきます。

この他に消化管の特徴として、日頃から「細菌」「毒素」「消化不良となるもの」の侵入に対して、警備体制が抜群の為、消化管の粘膜には消化と吸収という機能だけではなく、「粘膜免疫防御」という大切な機能も備わっています。その為、出来るだけ腸内環境を良くしていくことは健康やメンタルヘルスにとっても大切な要素となります。今日みたいな夏日になる、人は開放的になり、暴飲暴食をしがちになりますので、ダイエット頑張っている皆さんは気を引き締めていきたいところです。

参考になれば幸いです。