ダイエットと運動

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

パーソナルトレーニングセッションでも必然的にオリンピックの話題が多くなります。私自身は映像ではなく文字で結果などを見ることが多いのですが、クライアントの皆さんは映像でご覧になっているので、臨場感など感じたことを会話の中で伝えてくださる時は「〜の動きがすごかった」など興奮した様子で、アスリートのパフォーマンスの高さに感動している様子がよく伝わってきます。運動はスポーツだけでなく、日常生活や歩行も運動ですので、トレーニングを意識的に行うことは立場上お勧めではありますが、常に多種多様な動きや活動を意識されるだけでも、健康作りに役立ち、老化を防ぐことは間違いないと思います。

その理由として、人間が行動をするためには脳の中では緻密なプログラミングが行われます。具体的には「大脳皮質運動野」「大脳基底核」「小脳」「脳幹」「脊髄」の五個の運動中枢が総動員して協力しあって、動作を遂行してくれます。「どのような順序でどのようなタイミングでどの部位を動かすか」ということを脳幹や脊髄でプログラミングをしたのち、筋肉に指令を出します。脳幹や脊髄には歩いている時の微妙な身体の調整、日常動作の姿勢にも関与していますので、この2つの要素を考慮した運動プログラムを組み込まない限り「意識して胸を張りましょう」「大股でかかとから着地しましょう」という指導方法だけでは、歩行や姿勢の改善はできない、と考えた方が現実的かもしれません。

また、スポーツ動作など、練習の反復によって研ぎ澄まされた動きをする為には「大脳皮質」に複数存在している「運動野」が「感覚連合野」「前頭連合野」から感覚情報を受け取ったのち、複雑の動作を統合して全身の運動動作に繋げていきます。小脳も感覚入力において必要不可欠な機能を持ち合わせておりますので、大脳基底核と共に細かい動きの調整や新たな運動学習を行う上でトレーニングメニューを組む際に必要な要素となりますので、新しい経験、運動はまさに「脳トレ」そのものでありますので、常に新しい環境に身を置いてたり、決まりきった生活が脱することは人間が進化を遂げる為にも大切な要素ではあることは間違いないのではないでしょうか。

本日は以上です。

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