鍛えている場所を意識できない場合

こんにちは!横浜市中区本牧原バス停前にある横浜筋トレスタジオのパーソナルトレーナー宮原崇です。

今日は金曜日ということで朝8時から歯科医の先生がトレーニングにいらしてくださいました。最近は作業療法士などの先生もトレーニングに来てくださり、医療従事者の先生方に運動の必要性を感じていただけることを喜びに感じております。

さて、「腹筋を鍛えたい」「内腿を引き締めたい」「お尻の筋肉を鍛えたい」というご要望が多い中で、いざその種目を行うとターゲットとする部位を感じずに他の場所に効いてしまう、という事例はよく起こります。

例えば、上向きに寝て、両膝を立ててお尻を天井に向けてあげていく、エクササイズでは「お尻」と「モモ裏」をターゲットにしているはずが、なぜかモモの前側を沢山感じてしまう、というケースがあります。

トレーニングの効果を最大限に出す為には「意識性の原則」というものが存在していて、「動作中にどこの筋肉が働いていのか」ということを意識できた方が、効果が高くなります。

それでは、こういうケースの原因を考えた場合、ついつい「筋力不足」「強度が足りない」など、量や質に問題が生じていると考えがちですが、実は根本的な原因として、「脳の頭頂葉」という部分に着目した方が良いかもしれません。

なぜなら、頭頂葉には運動中に「動作がしっかり行えている」「筋肉がしっかりと働いている」という情報を筋肉や関節、皮膚などから受け取り、動作を微調整する役割を持っています。これらの情報を受け取った頭頂葉は「どのように身体を上手く動かした方が良いか」ということを脳の周辺の仲間に伝えていますので、この機能が適切働かず、正確な情報をキャッチすることがとても大切であります。

頭頂葉は他の機能は他にも、「日常会話での言葉の理解」「暑い寒い、痛い、かゆいなどの情報キャッチ」「ボールをキャッチする際に適切なタイミングで身体を動かす」「どこから音が鳴っているのか、という耳からの情報キャッチ」などがありますので、生きていく上でかなり大切な機能だと言えます。

例えば、通勤通学でイヤホーンで音楽を聴くのが習慣になっている方は「常に同じ報告から音が聞こえる」ことに慣れてしまい、多方向からの聴覚情報や刺激が少なくなることで、この頭頂葉の機能が低下する可能性もありますので、スマホを見る時間と同じように耳を休める時間を作ることも必要かもしれません。

それでは、この頭頂葉の機能が低下しているかどうかを見る評価方法としては、眼球運動を正しくできるかどうかを見ていく「追従性眼球運動(パスート)」が最も簡単であり、評価と同時に頭頂葉の機能の改善ドリルにもなります。

スマホを見すぎている現代人にとって、眼球運動はトレーニングの一環として取り入れることで、脳の機能低下にもつながるのでお勧めです。

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