喫煙の行動パターンと心理

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

個人的に未だに喫煙所がある店舗は相当時代遅れだと感じており、先進国としてもまだまだ意識が低い環境だと思います。それでも未成年者がタバコを買いづらい環境は良いと思いますが、スポーツ現場での指導者、家庭内で親が平気で子供の前で喫煙する環境はまだまだ沢山有り、やめたくてもやめられない人は多い現状があります。

実際に世界的観点では、タバコはアルコール、アヘン類、大麻、鎮静剤、睡眠剤、コカイン、カフェイン、幻覚剤、シンナーなどと同じ分類に入っており、急性中毒、有害な使用、依存症候群、止めることによる離脱状態になりやすいもの、として捉えられています。喫煙の弊害は説明するまでもなく、肺がん、心臓発作、脳卒中などの短命のリスクが増加、健康作りにおいての妨げになり、何一つ良いことはありません。

「いやいや、タバコを吸うと気持ちがリラックスするんだ〜」と思う人もいらっしゃるかもしれません。「食後の一服」「休憩時間の一服」「お酒とタバコ」「イライラした時のタバコ」などは、ニコチン依存と心理的依存の両方の組み合わせがあって、喫煙という行動の結果となっております。ニコチン依存の場合、タバコから距離をおくことで、倦怠感、不安、落ち着きない、不眠、食欲亢進、集中力低下などの症状が出るので、「タバコを吸うとリラックスをする」と勘違いをしてしまいます。

その為、禁煙する為にはニコチン代替療法と心理的にアプローチする認知行動療法を活用する必要があります。行動変容の分野から見た喫煙の行動モデルは、「周りがタバコを吸う」「コーヒーを飲んだあと」「食後」「休憩」「仕事」などの外的環境による刺激と「疲労感」「イライラ」「不安」「暇」「リラックス」「楽しみの一つ」などの心理的要素である内的環境と喫煙が結びついてしまっているので、行動変容によって考え方や行動を変えて禁煙を成功させる手法も存在しております。

参考になれば幸いです。

本日は以上です。