整体観念とは

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

薬膳や漢方薬など興味をお持ちの方、あるいはなんとなく健康に良さそうな印象がある方も多いかと思います。実際にトレーナーとしても中医学を学ぶ機会が増えており、運動に加えて中医学の知識でクライアントの健康サポートや中医学の専門医と連携を取ることが多くなっており、中医学の魅力を私なりにお伝えできればいと考えております。

中医学にはいくつか基本理論というものが存在しており、今回は「整体観念」についてです。整体観念の中には「天人合一思想」「統一体」というものがあり、それぞれ解説していきます。

「天人合一思想」とはこの地球上で起きる様々な自然現象と人体の形と機能が一致しているという考え方です。霊枢(れいすう)邪客編という中医学にとって非常に大切にされてきた古典には、

「天に日月あり、人に両目あり(太陽に月があるように、人間には両目がある)」

「地に九州あり、人に九竅(きゅうきょう)あり(大陸が9つあるように人にも眼、耳、鼻、口、前陰、後陰の9つの穴がる」

「天に風雨あり、人に喜怒あり」

「天に四時(四季)あり、人に四肢あり」

「天に雷電あり、人に音声あり」

「天に五音(5つの音階)あり、人に五臓あり」

これらの言葉を見ていくと、宇宙と人体は関係性が密接だということがわかります。個人的には中医学の奥深さや哲学を感じずにはいられません。

統一体に関しても、これに関連するように位置づけであり、人と自然界において密接な関係性があり、四季の変化に伴って、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓などの五臓六腑にも影響があり、それぞれの季節に合わせて体調管理にも気をつかうことをお勧めしております。自然界の摂理とご自身の身体を合わせることで、体調管理もしやすくなるかもしれません。考え方の一つとして、参考になれば幸いです。