【PMRFとゴルフパフォーマンスの深い関係】
ゴルフのスイングを安定させ、飛距離を伸ばし、ケガを防ぐために
「筋力強化」「柔軟性」「体幹トレーニング」
これらはもちろん大切です。
しかし、それよりももっと“根本”にあり、
すべての動作の土台となる重要なポイントがあります。
それが PMRF(Pontomedullary Reticular Formation:橋・延髄の網様体) の働きです。
PMRFは「筋肉」よりも前に存在し、
身体の左右差・姿勢・筋緊張・バランス・痛みのコントロール を統合する
“脳の奥にある動作の基礎OS” のような役割を持っています。
ゴルフの動きが良くなるかどうかは、
このPMRFがどれだけスムーズに働いているかに大きく左右されます。
■ なぜゴルフにPMRFが重要なのか?
ゴルフは“片側での回旋スポーツ”であり、
左右差が出やすく、身体のバランスが乱れやすい競技です。
PMRFが弱ると次のようなクセが出やすくなります。
● PMRFが弱いと起こりやすい状態
・軸がブレる
・回転が浅くなる
・片側だけ突っ張る
・インパクトで力が抜ける
・手打ちになる
・トップやダフリが増える
・フィニッシュで止まりにくい
これらは「筋力不足」ではなく、
多くの場合 脳の“片側だけ”が上手く働いていないサイン です。
身体は筋肉の塊ではなく、
神経で動かしているスポーツ
であることを忘れてはいけません。
ゴルフのミスの多くは
“身体の問題” ではなく “脳のコントロールの問題” です。
■ PMRFが整うとスイングが劇的に変わる
PMRFを活性化すると、以下の変化が起こりやすくなります。
● PMRFが正常に働くと…
・スイング軸が安定する
・下半身→体幹→腕の連動がスムーズ
・右/左の回旋の差が減る
・力まず大きなスイングができる
・手打ちが消え、身体で振れる
・飛距離が伸びる
・疲れにくく怪我をしにくい
とくに “手で振ってしまう癖” は、
手の問題ではなく 脳の土台(PMRF)が弱っている ことが根本原因の場合が非常に多いです。
PMRFは、無意識で筋緊張や姿勢を調整するため
ここが整うと、自然と身体全体が“ゴルフ向きの動き”になります。
■ ゴルフに特化したPMRF活性化のポイント
ゴルフの動きは以下の3つの連動で成立しています。
- 視覚(ものを見る)
- 前庭(耳の奥でのバランス感覚)
- 体性感覚(身体の位置の情報)
この3つの情報を統合するハブがPMRFであり、
ここがスムーズだとスイングは安定します。
● ゴルフで特に重要な刺激
・左右の目の使い方(視覚刺激)
・首の回旋による前庭刺激
・歩行での腕振り(反射の活性化)
・片側エクササイズでの神経入力
・発育発達のパターン(寝返り/四つ這い)
・胸椎の回旋を引き出す基礎動作
これらは単なる筋トレではなく、
“脳を整える運動” です。
脳が整えば身体は自然に整います。
その結果、スイング全体の再現性が上がり、安定したショットが増えます。
■ 筋トレの前に「脳」を整えると飛距離が伸びる理由
多くのゴルファーは「筋力が足りないから飛ばない」と思いがちですが、
実際には 神経の伝達効率が悪いことで、筋力が十分に使えていない といった状況がよくあります。
PMRFが整うと…
・筋肉へ正確な指令が届く
・身体の連動が改善
・力みが消えてエネルギーが伝わる
・地面反力が生かせる
筋力そのものが急に増えるわけではなくても、
体の中で“力の伝わり方が変わる”ため、
飛距離は大きく伸びます。
■ ケガ予防にもPMRFは欠かせない
片側の筋肉や関節に負担が集中すると、
肘・腰・股関節・脇腹などに痛みが出やすくなります。
PMRFが弱く左右バランスが崩れると、
同じ動作をしていても片側だけ負担が大きくなるため、
慢性的なゴルフ障害の原因になります。
逆にPMRFを整えてからスイングすると、
身体の使い方が均等になり、ケガのリスクが大幅に減ります。
■ まとめ
ゴルフで安定したスイング・飛距離アップ・ケガ予防を目指すなら、
「筋トレより先にやるべきこと」があります。
それが 脳の土台=PMRFを整えること。
PMRFが整うと、
スイングの再現性が上がり、
手打ちが消え、
身体の連動性が引き出され、
結果として飛距離もスコアも安定します。
ゴルフは“筋力のスポーツ”ではなく、
“脳と神経のスポーツ”。
脳が整えば、スイングはもっとシンプルに、もっと強く、もっと美しくなります。

