良い姿勢・動作を作る為に必要な要素とは

こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原です。

日常生活での歩行改善、姿勢改善、または趣味で行なっているスポーツのパフォーマンス向上において大切な要素があります。

それは「モーターコントロール」であります。

モーターコントロールを初めて見聞きする方もいると思いますが、運動療法においては非常に大切な概念であります。

モーターコントロールとは運動に関わる要素を総動員して①身体②課題③環境に合わせて、一番適切な能力を導き出す能力であります。

①身体とは「脳、脊髄、末梢神経、関節、筋、筋膜、腱、靭帯の状態」の事であり、②課題とは表現を変えると「動作を行う目的」であります。つまり「食べる、つかむ。移動する、逃げる、戦う」事であります。③環境とは「地面、空間、対象物の大きさや重さ、音量、光量」であります。

この3つに対して包括的に最も良い動きを導き出す能力が「モーターコントロール」というわけです。

多くの人が悩んでいる「姿勢」「歩き方」についてもこの「モーターコントロール」がとても密接に関わっています。

以下の通り、姿勢制御(Postural Control)は4種類に分類する事が可能です。

・随意的姿勢制御=主に前頭葉、大脳基底核、視床、小脳を使って意識的に姿勢を真っ直ぐにしたり、胸を張った状態の姿勢を作る事であります。多くの方が既に経験しているように頭でこのような姿勢を意識してもあまり長続きしなかったり、背中や腰の張りを作りやすくなります。

・不随意的姿勢制御=「橋網様体脊髄路」と「延髄網様体脊髄路」の2つに分けることができます。「橋網様体脊髄路」は体幹の安定性や全身を伸展させる働きがあります。延髄網様体脊髄路に関しては体幹の安定性向上と全身の過剰な伸展を抑える働きがありますので、この2つのバランスが良い状態になると理想的で無理のない良い姿勢を自然と作ることができます。また、この2つの能力を発揮させるために「橋」と「延髄」に対する刺激を促進する運動プログラムを取り入れえることが大切であります。

・予測的姿勢制御(APA)=「モノを持ち上げる」「前に向かって歩く」「何か障害物を避ける」などを遂行させる前に、あらかじめそれらに必要な筋の活動が行われることを指します。運動プログラムの中にもこのような要素を取り入れることによって、この能力が高まってきます。

・歩行制御(CPG)=歩行中に余計なエネルギーを消費しない為に、歩行に必要な交互運動、呼吸、咀嚼など人間が生きていく為に必要な運動能力を促してくれる神経回路網であります。

以上のことからも良い姿勢を日常化する上で大切なのは「胸を張る」ことではなく「適度な緊張感」を自然と行えることであります。

日常の健康づくりにおいて参考にしていただけたら幸いです。

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