40代・50代の子育て世代女性が毎日飲酒を続けるデメリット

はじめに

40代・50代の子育て世代は、仕事、家事、子どもの予定、親のことなど、毎日が詰まりやすい時期です。
その中で、夜の一杯が気持ちの切り替えになっている方も多いと思います。

ただし、飲酒が毎日になると、量が多くなくても積み上がりで影響が出やすくなります。ここでは、主要な公的資料や研究レビューを中心に、毎日飲酒のデメリットを整理します。

まず押さえるポイント

毎日飲酒のリスクは、量だけでなく頻度が大きく関わります。
毎日になると、睡眠、回復、食欲、ストレス対処が飲酒中心に寄りやすく、結果として健康リスクがじわじわ上がります。

厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」でも、個人差が大きいこと、純アルコール量(g)で把握する重要性が示されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37908.html

デメリット1 がんリスクが上がる(特に女性は乳がんが重要)

アルコールは、国際がん研究機関(IARC)の評価で、ヒトに対して発がん性がある(Group 1)に分類されています。関連が示されている部位は、口腔・咽頭、食道、肝臓、大腸、喉頭、そして女性の乳がんなどです。
IARC(アルコールの発がん性評価)
https://publications.iarc.fr/Book-And-Report-Series/Iarc-Monographs-On-The-Identification-Of-Carcinogenic-Hazards-To-Humans/Alcohol-Consumption-And-Ethyl-Carbamate-2010

またWHO欧州は、がんの観点で安全な飲酒量の閾値を示せない、という立場を明確にしています。
WHO Europe(No level of alcohol consumption is safe for our health)
https://www.who.int/europe/news/item/04-01-2023-no-level-of-alcohol-consumption-is-safe-for-our-health

ここが重要で、毎日飲酒は、リスクの積み上げを起こしやすい生活パターンになりやすい点が問題です。

デメリット2 睡眠の質が落ちて、翌日の疲労やイライラが増えやすい

アルコールは寝つきを良くしたように感じても、睡眠構造を乱しやすいことが知られています。特に、睡眠後半の覚醒が増える、REM睡眠が抑制される可能性などが、系統的レビューで整理されています。
系統的レビュー(飲酒と睡眠)
https://research.monash.edu/en/publications/the-effect-of-alcohol-on-subsequent-sleep-in-healthy-adults-a-sys

子育て世代は、夜間の覚醒や早朝対応で睡眠が分断されがちです。そこに飲酒が重なると、睡眠の回復効率が落ち、次のような流れになりやすいです。
朝からだるい
日中の集中力が落ちる
夕方に甘い物や濃い味が欲しくなる
夜にまた飲みたくなる
この連鎖が、毎日飲酒を固定化します。

デメリット3 高血圧や脳卒中など生活習慣病リスクと相性が悪い

厚生労働省のガイドラインでは、疾患によっては少量でもリスクが上がり得るものがある、と整理されています。例として、高血圧や女性の出血性脳卒中などが挙げられています。
厚労省ガイドライン関連資料
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf

さらに大腸がんについては、一定量以上の飲酒を継続することで発症可能性が上がるとする研究知見が示されています。
同資料内の整理
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf

日常で起きやすいのは、量の感覚がズレることです。
たとえばビール500ml(5%)は、純アルコール20gの目安として示されています。
純アルコール量の目安
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38541.html
毎日飲酒の方は、知らないうちにこのラインを超えているケースが珍しくありません。

デメリット4 女性は同じ量でも影響が出やすい

厚労省ガイドラインでは、女性は一般に体内水分量が少ないこと、分解できるアルコール量が少ないこと、ホルモンの影響などにより、アルコールの影響を受けやすいと整理されています。
また、男性より少ない量・短い期間でもアルコール関連の肝障害が進行し得る点も触れられています。
厚労省ガイドライン関連資料
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf

40代・50代は、体組成や睡眠、ホルモン環境の変化が重なりやすい時期です。以前と同じ飲み方でも、翌日に残る、疲れが抜けない、体重が落ちにくい、といった変化が出やすくなります。

デメリット5 依存・習慣化の入口になりやすい

アルコール依存は、意志の強さの問題ではなく、習慣と脳の学習の問題として進行し得ます。
厚労省のガイドラインでも、飲酒量のコントロール不能や生活への支障につながり得る点が示されています。
厚労省ガイドライン関連資料
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf

子育て世代はストレス対処が後回しになりやすく、気持ちの切り替えが飲酒に固定されると、休肝日を作れない、飲まないと落ち着かない、量が少しずつ増える、といった形で定着しやすいのが注意点です。

デメリット6 転倒・骨折、筋肉の減少リスクが上がりやすい

飲酒は転倒リスクを上げ、骨折につながる可能性があります。厚労省ガイドラインでも、転倒・骨折や筋肉の減少(サルコペニア)との関連に触れられています。
厚労省ガイドライン関連資料
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf

また、骨粗鬆性骨折や股関節骨折について、飲酒量が多いほどリスクが上がり得るとする用量反応のメタ解析も報告されています。
用量反応メタ解析(アルコールと骨折)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8835521/

40代・50代女性は、将来の骨の問題が現実的になります。毎日飲酒は、転ばない体づくりや筋力維持の面でも逆風になりやすいです。

今日からできる現実的な対策

いきなりゼロにするより、続く方法でリスクを下げるほうが成功率が上がります。

1 純アルコール量(g)で把握する
厚労省は、純アルコール量を把握する計算式を示しています。
摂取量(ml)× アルコール度数(度数/100)× 0.8
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38541.html

2 休肝日を固定する
週2日だけでも固定すると、頻度のリセットになります。例として火曜と金曜は飲まない、など曜日固定が続きやすいです。

3 寝る直前の飲酒を避ける
睡眠の質が崩れやすいので、飲むなら時間を前倒しし、寝る前の飲酒を避けるだけでも翌日の調子が変わります。
系統的レビュー(飲酒と睡眠)
https://research.monash.edu/en/publications/the-effect-of-alcohol-on-subsequent-sleep-in-healthy-adults-a-sys

4 飲酒以外のストレス対処を一つ作る
短時間の散歩、軽い筋トレ、呼吸を整える、入浴、ストレッチなど、神経系が落ち着く行動を先に用意すると、飲酒が唯一のスイッチになりにくいです。

相談や受診を考えたほうがいいサイン

次の項目が当てはまる場合は、生活改善だけで抱え込まず、専門家相談も検討してください。
量を自分で止められない
休肝日が作れない
飲まないと寝られない、落ち着かない
翌日に支障が出ているのに続けてしまう
厚労省ガイドラインでも、飲酒が生活に支障を及ぼし得る点が示されています。
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf

まとめ

40代・50代の子育て世代女性にとって、毎日飲酒は、がんリスク、睡眠の質低下、生活習慣病リスク、女性特有の影響の出やすさ、依存・習慣化、転倒・骨折や筋肉減少など、複数のデメリットを同時に積み上げやすい習慣です。
IARC(アルコールの発がん性)
https://publications.iarc.fr/Book-And-Report-Series/Iarc-Monographs-On-The-Identification-Of-Carcinogenic-Hazards-To-Humans/Alcohol-Consumption-And-Ethyl-Carbamate-2010
厚労省(健康に配慮した飲酒)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37908.html
WHO Europe(がんの観点で安全な閾値を示せない)
https://www.who.int/europe/news/item/04-01-2023-no-level-of-alcohol-consumption-is-safe-for-our-health

大切なのは、ゼロか100かではなく、頻度と量を見える化して、休肝日と睡眠を守る方向に寄せることです。

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