高齢者が食事の最初で野菜を食べない方が良いお勧めの理由②

こんにちは!横浜市中区本牧原バス停前にある横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

前回は、高齢者が食事で最初に野菜を食べると骨形成に対して、なにかしらの影響がある可能性をお伝えしました。

特に骨形成に必要な「GIP」というホルモンの分泌を促すことが少なくなる可能性が大きいですので、高齢者において骨粗鬆症を予防される際には、食べる順番に工夫をすることがお勧めです。

「食べる」という何気ない行為ですが、食べ物を口にしてから、その食べ物が消化吸収されるまで、長い道のりを辿っています。

食べ物を口に入れてから、咽頭、食道、胃に入り、胃から十二指腸、小腸、大腸と道のりが続くわけですが、その中でも小腸には「消化管ホルモン」と言うものが存在します。

より詳しく見ていきますと、小腸上部には「空腸」、小腸の下部には「回腸」と言う名称がついております。

小腸上部:空腸には「GIP」が存在しており「骨形成の促進」のホルモンを分泌させることが可能です。この他に「脂肪蓄積促進」「高血糖のコントロール」にも関与しています。

一方で、小腸下部:回腸には「GLP-1」というホルモンが分泌されるようになっています。こちらは、満腹感を得られる感覚の増強などに役立ちますので、肥満の方がダイエットをする為に必要なホルモン分泌となります。

それでは、それぞれのホルモンの分泌を促す為には、どのようにしたら良いか?

と言うお話になります。

答えは「最初にサラダなどの食物繊維を食べるかどうか」ということになります。

サラダなどの食物繊維を最初に食べることで、その後に食べたものが、小腸下部で吸収されることになりますので、GLP-1が分泌されて、満腹感が早めに得られやすくなりますが、小腸上部の「骨形成促進」のGIPは分泌が少なくなりますので、高齢者にとってはマイナスな要素に働くことが示唆されます。

大切なのは身体内の特徴を考慮して「考えて食事をする」ということが健康づくりにおいて、必要な場面もあるのかもしれません。