免疫向上とビタミンA

こんにちは!横浜市中区本牧原バス停前にある横浜筋トレスタジオのパーソナルトレーナー宮原崇です。

今日は春分の日ということで春らしい陽気で気持ちの良い一日のスタートとなりました。個人的には春の季節は大好きなのですが、花粉症がある方はとても大変だと思います。そこで、今回は花粉症と密接な関係性がある「粘膜免疫」を向上させる為の栄養素をご紹介させて頂きます。

結論からお伝えしますと、花粉症だけでなく、風邪、歯周病、心疾患や脳血管障害まで様々な症状に対して、体内に病原体をブロックする機能は人の身体には備わっております。この病原体をブロックする役割を担っているものとして二段階構造になっています。第一段階として「粘膜免疫」、第二段階として「全身免疫」があります。病原体の侵入を防ぐことが出来れば、粘膜に付着した時点で何も症状が現れずに済みますので、この第一段階である「粘膜免疫」の機能をいかに普段から高めておくことを意識するかが、大切となります。

ちなみに、粘膜免疫の機能が低下すると病原体をブロック出来なくなりますので、当然身体に侵入して欲しくないものが、侵入をして第二段階である「全身免疫」が出動しなくてはいけなくなります。この時、身体の反応として出現するのが「発熱」「下痢」です。この段階まで行かないように、よく言われているのが「免疫向上」だと思います。

第一段階の「粘膜免疫」を向上させる為に大切なのが、汗や唾液や鼻水などに含まれている「分泌型免疫グロブリンA(SigA:secretory immunoglobulin A)以下、SigA」の存在です。SigAは病原体侵入や毒素の中和作用も持っており、これを分泌させることが様々な症状に対して、効果を発揮すると考えらえております。このSigAの構成成分栄養素が「ビタミンA」であり、これに加えてビタミンDの血中濃度が高まることで唾液中のSigAの分泌も高まると考えられておりますので、ビタミンAとビタミンDは免疫と強く関わっています。

肝心な今回のテーマである、花粉症発症のメカニズムですが、早い話、「伝言ゲームの伝え間違え」であります。

具体的には鼻の粘膜に花粉がつくことで、樹状細胞とマクロファージがヘルパーT2細胞に抗原提示します。花粉を異物と捉えたヘルパーT2細胞はサイトカインを出して、B細胞に「異常事態で花粉という異物が侵入してきたから、全力で排出せよ!」と指令を送ります。その指令を受けたB細胞は異常事態に発する抗体IGE(免疫グロブリンE)をマスト細胞に指令を出すことで、マスト細胞が花粉症の症状である「目のかゆみ」「鼻水」「くしゃみ」などの症状を引き起こすヒスタミン、「鼻づまり」の症状を引き起こす「ロイコトリエン」を体内に分泌さることで、体内の花粉を総動員で排出させるメカニズムが生まれます。

ということは最初に粘膜に花粉がついた時点でパニックになったヘルパーT2細胞を落ち着かせる必要があります。その大切な役割を担っているのが「Treg細胞」です。Treg細胞は先ほど登場したSigAも分泌させますので、鼻などの粘膜に花粉が付着した時点で、花粉を除去して体内の侵入をブロックしてくれます。

少し長くなりましたが、健康づくりにおいて、少しでも役立つ内容であれば嬉しく思います。

横浜筋トレスタジオでは少しでも免疫力向上をする為に、一人一人に必要な栄養のアドバイスをしております。健康的な食生活が健康な身体を作り出せますので、ぜひ運動、栄養、休養の良いサイクルを回していきましょう。

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